Book Review:世界最高の子育て

世界最高の子育て

幼稚園が春休みということもあり、お弁当作りがないのでその時間で本を読みました。今回読んだのはボーグ重子さんの世界最高の子育てという本。買ってから気になる章を少しずつ読んでいたのですが、やっと完読できました。ボーグ重子さんは娘のスカイさんが全米最優秀女子高生に選ばれたことで、その子育てに注目された女性。表紙の裏に書いてあった

  • 自分の頭で考える力
  • 回復力
  • やり抜く力
  • 自己表現力
  • 協調力

最近大人向けの本でも良く目にするトピックだったので気になったので開いてみると

自分で人生を切り開き、どんなときも自分らしく強く生きてほしいという重子さんの子供に対する想いが目に入ってきました。まさに私が娘に対して考えていることだったので、即購入。社会が移り変わる中で、画一的で決まったゴールを目指していくような教育よりも、変化に対応できる強さと柔軟さを持っていくことが必要だと思っています。印象に残った部分をピックアップしながら自分の経験も交えてBookReviewを書いてみました。

お家でできる世界最高の子育て

この本には学校教育や習い事についても書かれていますが、お家でできることがたくさん書いてあります。子育てで大切にしていることにも以前書いた通り、私は家庭は社会の最小単位という考えに基づいて、家庭では基本的なことを身につけたり、人間としてのベースとなる価値観を形成する場所だと考えています。だからこそ、実際に家庭でできることもそれぞれのトピックに対して約1個、合計15個書かれているので活用しています。子供との家庭内でのやりとり、どういう意図でそれをやっているのかということが書かれています。

例えば、我が家ですぐ採用したのは家族の役割についてのディスカッション。子供も家族の一員として自分の役割を考える家族会議をするというもので3歳娘に聞くと「うーん・・お靴を揃える」と言っていました。どうやらそれ以来自分の仕事と認識しているようで、家だけではなく遊びに行ってもきちんと揃えています。言葉に出すことで自分の役割として自分で認識させること。その威力を感じました。

自分の言葉で表現すること

18歳まで日本で教育を受けてきた身として日本で身につけることが比較的難しいのは、この本の中の表現を借りると自分の意見を持ち、自分がどう考え、自分だったらどうするかを考えることだと思っています。授業で発言する機会もほとんどなく、だいたいみんな同じ考えという前提を持っているのであえて言葉にすることなくすぎていくことがたくさんあります。そして、私の場合は何か発言する際にも正しいことを言わなければいけないという概念が小学生の頃には生まれていたことを思い出しました。

正しいことを言わなきゃの魔力

今でも覚えている小学校の道徳の授業。ある物語を通じて生きることの意味を考えディスカッションしました。一人一人答える中で私は動くことと答えたのですが、もちろん道徳の授業なので、その物語の作者の意図はもっとにフォーカスしたものでした。でもその時は「生きることってあなたはなんだと思う?」という問いだったので、「私は動いている時が生きている心地がする」とか「心臓も動いている=生きている?」という小学生なりに考えた答えでした。でもそのあとに先生が私が答えた「動くこと」を始め、道徳的な正解以外の答えに×をつけました。

先生としては、この物語を通じて言いたいことはこうじゃないよ、という意味で×をつけたのだと思います。ただ、優等生的に生きていた小学生の頃の私にとっては考えて発言したことが正解じゃなかったということ、正しいことが答えられなかったことに対して恥ずかしいような、悔しいような気持ちになりました。それが自分の意見よりも正しいことを言わないといけないという枠の始まりだったことを覚えています。

何を言っても大丈夫という環境を作ること

アメリカのようにいろんな人種や国民が集まる場所では、言葉として発していかない限り自分の考えは伝わらないと考えられています。発言しないのは何にも考えていないか興味がないのと同じだと思われるし、怒るべき時に怒らないとなんで怒らないの?と言われることもありました。誰かが察してくれたりすることはほぼありません。日本国内で生きていくなら日本の文化に従ったコミュニケーションでいいんと思う方もいるかもしれません。でも、日本だったとしても人間と人間は言葉を介したコミュニケーションの方が真意が伝わりやすく、円滑なコミュニケーションが築けると思っています。

間違ったことを発言したくないから発言したくないという価値観を持ち続けた私でも、留学して日常的にディスカッションやチームで話し合ったり、年間何枚書くかわからない自分の意見ありきのレポート、ネイティブレベルには喋れない英語でのプレゼンに何年も揉まれる中で、正しいことを発言することよりも自分の意見を持って、どう考えているのか意見を交換する中で生まれるコミュニケーションがある程度できるようになりました。

日本の文化が突然変わることはないけれど、家庭の中で自分の意見を言ったり発言していく環境を作っていくことはできます。そして、そういった形のコミュニケーション力をつけていくことも可能だと思っています。

実行機能

個人的にこの本の好きな部分は、考える力だけでなく実行機能を伸ばそうというところでした。この本によると実行機能というのは、自分で計画して実行し、結果を出すスキルです。私が考えるところ、これは机上で学んで得られるものではなく、失敗を繰り返しながら得られるもの。最近暗記中心、インプットの量で測られる学力だけで十分じゃないという理由は、おそらくインプットしたものをアウトプットに転換していくことができないからだと思います。正しいと言われることだけを発言して、できることだけをやって、周りから優等生と思われるの枠の中だけで生きていくのではなく、いっぱいチャレンジしてどんどん失敗して、そこからどうすればいいか考えて、諦めずにチェレンジしていって欲しいなと思っています。

日本の教育にもいいところがたくさんある

重子さんはアメリカで子育てをしていらっしゃったこともあって、そこでの教育について書かれています。基本的には科学的に裏付けられたものをベースにしているので、アメリカ押しとか日本よりも優れているという意図はありません。日本よりもアメリカの方が教育は進んでいるというイメージもあるかもしれませんが、YesでもありNoでもあると思います。

日本の数学の教育のレベルが高い、倫理観が高い、食育という意味で給食制度が素晴らしいといったことが引き合いに出されることがあります。何が正しくて何が間違っているではなくて、どういう風に子供を育てたいか、そのためにはどうすればいいのかという視点を持ち続けることが必要だと思います。

 

 

世界最高の子育て

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ABOUTこの記事をかいた人

都心で女性のボディメイク や産後の女性に対して指導するパーソナルトレーナーとして働きながら、子育てをする1児のママ。アメリカ・ミシガン州の大学で運動科学を学ぶ。帰国後はトップアスリートのトレーニング指導などを経て、妊娠出産のため前職を退職。2015年に出産し、2016年より産後の女性のトレーニング指導を開始。